ガツン言ったけど。間違ってた。
こんちは。
自分は。。。社交性の蟹座。
内気なO型。。。。得意技はオブラートにくるんだ絶妙な。。。会話。
そんな自分だって。。。たまにはガツンと言いたい。
見たことない黒人男性が入り口の前にポツンといた。
そしてその外人さんは…おぼろげな片言で。。。「スシマセン・・・」
と言った。
「スシマセン?お寿司?」
その頼りなげな捨てられた子猫のような目で僕を見る。
僕は試しに振り返って。。。誰かほかにいないか探したが。。。誰もいないことは分かっていた。
僕はそれなりに無事高校も卒業してるし。。。英語だってそれなりにやってきた。
僕「What Happen?」
自分で言うのもなんだけど。。。蚊の鳴くような声だった。
ヘレンケラーかと思った。
そんな言葉もむなしく。。。彼は「は?」って顔をした。。。その顔は世界共通らしい。
手を広げて力強くジェスチャーしながら。。。見ず知らずの黒人に。。。「What’s wrong?」
自分の人生の知識の水位を選りすぐり。。。ひねり出して…言ったのに。
尾崎のアイラブユー並みに捨て猫みたいな鳴き声だった。
そんなことをしているうちに。。。今度は彼は何かを訴え始めた。
彼はお腹を押さえて。。。うずくまるような動作を繰り返した。
僕は。。。よほど動揺していたとしか思えない。
今になってみれば。。。あれは。。。「でそうだからトイレに行きたい」という動作以外のなにものでも無いのに。
僕は自分が自分を信じられない。
ピンときてしまったのだ。。。そのときは。
「そうか!何も食べてなくて。。。お腹すいてんだ。」と。しかしここには食べ物は置いてない。
僕は毅然として言った。。。「NO-!ノーッ!」
この時の。。。彼の顔は一生忘れられない。
彼は途方に暮れながらも。。。懇願するようにお腹を抱え込むジェスチャーを続けた。
「だーかーらー…ここには食べ物ないっつーの。のーだっつーの!」なんて言いながら。。。息をのむような攻防戦が数分続いた。
結局。。。限界がきた彼は強引にお店のトイレに駆け込み謎は解けるのだが。。。
トイレに侵入しようとした彼との出会いは。。。日本人に対しての想像を一変させた出来事だったと思う。
そして。。。彼は無事に帰って行った。
僕の必死のジェスチャーを奇特な変な踊りだと認識したまま。
さて。。。仕事しよう。
でわ。
さようなら。